大王の主題とは? わかりやすく解説

大王の主題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 15:15 UTC 版)

音楽の捧げもの」の記事における「大王の主題」の解説

バッハ1747年5月7日フリードリヒ大王宮廷訪ねた際、以下のようなハ短調テーマ (Thema Regium) を大王より与えられた。 バッハは、これを用いてその場ジルバーマンフォルテピアノにより即興演奏行い、2ヵ月後には曲集を仕上げ、「王の命による主題付属物カノン様式解決した」 (Regis Iussu Cantio Et Reliqua Canonica Arte Resoluta) とラテン語献辞付けて大王献呈した。献辞頭文字繋いだ言葉 RICERCARリチェルカーレ)は、「フーガ様式出来る前の古い呼び名である。 大王の主題が全曲通して用いられたこの曲集はその後音楽の捧げもの」として知られている。当時新聞記事証言伝えところによれば、王の与えた主題用いて即興演奏求められバッハ3声のフーガ演奏した。6声のフーガ演奏求められたがさすがに即興では難しく自作主題による即興演奏行った。のちにその場果たせなかった6声のフーガを含むこの作品を王に捧げたと言われる。 王の主題にはヨハン・ヨアヒム・クヴァンツヤン・ディスマス・ゼレンカ作品参考にしたという説が挙げられている。アマチュア研究家であるハンフリー・サスーン (Humphrey Sassoon) は2003年ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルフーガ(HWV609)の主題が「王の主題」と類似しており、王が主題考案する際やバッハが「リチェルカーレ」を作曲する際に下敷きにしたと主張した

※この「大王の主題」の解説は、「音楽の捧げもの」の解説の一部です。
「大王の主題」を含む「音楽の捧げもの」の記事については、「音楽の捧げもの」の概要を参照ください。

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