大広間・台所塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 22:04 UTC 版)
領主塔の西側には大広間があり、大きさは20メートル (66 ft)×8メートル (26 ft) で、木製の屋根まで12メートル (39 ft) の高さがある。この屋根は19世紀の修繕で葺き替えられたものである。大広間には暖炉が無いが、セントラル・ファイアで部屋を暖め、ルーバーを用いて換気をしていたと考えられている。創建当時の屋根がどのような構造だったか詳細は不明だが、推測を元に屋根が修復されている。広間には複数の大きな窓から光が差し込み、また1階部分にある3つの貯蔵庫に繋がる階段もある。 広間には、中庭から繋がる階段を上ってアクセスでき、階段の先には三角形のロビーがある。ロビーからは、この時代にしては珍しい、楕円形のアーチが付いた2つの大きな配膳窓を通じて、広間と台所の両方に行くことができる。台所塔は、実質的にはタワー・ハウス(英語版)になっており、大きさは17メートル (56 ft)×8メートル (26 ft)である。台所もまたヴォールトになっており、広間と同じ階で貯蔵庫の真上に位置している。この城の台所は、創建当時のスコットランドでは最も充実した設備のあるものの1つで、オーブンや5.5-メートル (18 ft) 幅の暖炉も据えられている。1581年に木製の階段を置き換えるかたちで増設されたと考えられる階段のタレットは、ロビーから客間のある2フロアへ通じている。客間の中には「ロイヤル・アパートメント」(英: "Royal Apartments")と呼ばれる部屋が含まれ、これは2つのベッドルームと謁見室が付いた続き部屋で、王室からの訪問者にふさわしい間取りとなっている。
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