大広益会玉篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 04:08 UTC 版)
原本玉篇は編纂後間もなく蕭愷らが改訂したといい、また唐代の674年に孫強によって字数を増補されたという。孫強本も現存しないので、日本の残巻が孫強以前のものなのかどうかははっきりしない。 北宋の大中祥符6年(1013年)には陳彭年らによって『大広益会玉篇』として重修されたが、語釈部分や用例は逆に大きく削られて簡略化され、字義を示す語だけが残されている。また親字の配列順も原本玉篇とは異なっている。現存する完本の『玉篇』はこの宋代の『大広益会玉篇』であり、28,989字を収載している。 『大広益会玉篇』の宋代の刊本は少なく、日本では宮内庁書陵部に南宋の刊本がある。中国では宋代の刊本をもとにした沢存堂本の影印本がよく使われている。
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