大州雨水貯留池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 02:43 UTC 版)
「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の記事における「大州雨水貯留池」の解説
本球場グラウンド地下には集中豪雨時等、広島駅を含めた球場周辺地域の雨水を溜め込むことで、浸水被害を防ぐ大州雨水貯留池が設けられており、スコアボード裏には関連建物がある。 局所的な集中豪雨に対応するため、現在、各都市において雨水貯留管の建設など様々な雨水対策が進められているが、都市地下に巨大なシールドトンネルを築造する工事は多大な費用と長い期間を必要とするため、財源確保と工期短縮は大きな課題となっている。このような中、広島市では、新球場の地下に周辺地区の雨水の流出抑制と再利用を行う大容量の貯留池を建設するという構想を打ち立てる。貯留池の建設は2006年11月より開始され、球場着工直前の翌2007年11月に完成した。総工費は45億円。 貯水量は1万5000m3。直径100m、高さ3.5mの円筒形で、溜め込まれた雨水は大洲下水処理場で処理される。この貯留池へ雨水を流入させるため、球場周辺には直径0.9mから2.2mの雨水流入遮集管が総延長で約900m整備された。その結果、JR広島駅周辺の市街地を含む大州排水区(533ha)は、従前1時間あたり20ミリまでの降水量にしか対応できなかったが、2.6倍に当たる53ミリまで対応できるようになった。 また、貯留池に貯められた雨水の1000m3分は、施設の濾過装置を通すことで、本球場の天然芝への散水やトイレ用水として利用されており、水道料金の軽減に大いに役立っている。
※この「大州雨水貯留池」の解説は、「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の解説の一部です。
「大州雨水貯留池」を含む「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の記事については、「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の概要を参照ください。
- 大州雨水貯留池のページへのリンク