場面・掛け合いのコミックリリーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 05:53 UTC 版)
「コミックリリーフ」の記事における「場面・掛け合いのコミックリリーフ」の解説
コミックリリーフという言葉は登場人物だけに限らず、コメディー的な場面・掛け合いなどでも使われる。「笑われ役」と同じく、笑いを誘うシーンやセリフを導入することで、視聴者の緊張を解いて作品への関心を持続させると同時に、シリアスなシーンがより際立つ。 悲劇をより強める効果 ムードを反転させることによって悲劇的要素をいっそう強める効果があり、演劇においてはシェークスピアが得意とし、『ハムレット』における墓掘人、『マクベス』における門番、『リア王』における道化などが、その好例である。 演出のパターン化 例えば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの敵役ビフ・タネンのように、主人公と敵対して執拗に追ってくる不良グループのリーダーであり、最後に必ずやられて肥料まみれになる……という一連のパターンも、コミックリリーフ的な場面・掛け合いの一例と言える。 同様の例としては、『トムとジェリー』で毎回のようにトムがジェリーにやられるパターンや、『シティーハンター』で冴羽遼が毎回のように夜這いをして香に撃退されるパターンなどが挙げられる。その他、ドラマ『古畑任三郎』において今泉が古畑に毎度のようにオデコを叩かれるシーンも同様である。 このように同じパターンが繰り返されることで、笑いが起こりやすくなると同時に、ストーリー展開や登場人物などに共感しやすくなったり、ストーリー進行がスムーズになり作者側も話を作りやすくなるメリットがある。
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