城山の山頂付近
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:28 UTC 版)
本丸跡(城山山頂) 城の中心で最も重要な曲輪。横地監物吉信が守備していた。頂上の平地部は10メートル四方程度の広さが残っている。 松木曲輪跡(展望スペース) 八王子神社の奧に位置し、中の丸とも二の丸とも呼ばれていた。中山勘解由家範が守備し、前田利家軍を相手に奮闘したが、多勢に無勢で防ぎ切れなかった。 小宮曲輪跡 三の丸とも一庵曲輪とも呼ばれていた。狩野一庵が守備していたが、搦手の隠し通路である棚沢道を突き止めた上杉軍に背後から奇襲され、落とされた。 八王子神社 詳細は「八王子神社」を参照 大手側からも搦手側からも最終的にはここに誘導されるようになっているが、三方を本丸、松木曲輪、小宮曲輪に囲まれた窪地であり、十字砲火に晒されるキルゾーンとなっていた。 井戸 山頂付近にはいくつか井戸が確認されている。南側斜面にある坎井(かんせい)という井戸は、水質検査にも合格するレベルであるが、飲用としての厳密な管理はされていない。 伝大天守跡 本丸が陥落した際に最後の拠点にするべく構築された詰城で、部分的に石垣が残っている。天守閣跡と伝わっているが、それらしき建物が建っていた痕跡は無い。背後(西側)には深さ10m以上の大堀切があり、背後からの敵の侵入を阻止している。さらに北側と東側の尾根筋には両翼600mに渡って石塁が築かれていた。ほとんど崩れてしまってはいるものの、石自体は残っている。
※この「城山の山頂付近」の解説は、「八王子城」の解説の一部です。
「城山の山頂付近」を含む「八王子城」の記事については、「八王子城」の概要を参照ください。
- 城山の山頂付近のページへのリンク