家範とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 家範の意味・解説 

家範

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/20 03:58 UTC 版)

家範(かはん)は、華族各家が定めた法規。

概要

華族令第8条に基づくもので、有爵者は法令の範囲内において、自らのの家政規則を定めることができた。制定改廃に際しては、宮内大臣の認許を得る必要があった。ただし、有爵者が未成年者禁治産者であるときは、制定改廃は認められなかった。

各家の家範には、一族の心構えを説く家訓的な条文もあったが、配偶者養子の資格[1]や財産処分の手続き[2]について独自の規定を定めることができた。もし家範に違反した場合、宮内大臣は華族戒飭令の規定に基づき懲戒処分を下すことができた。

家範を定めるのは華族の義務ではなかったので、家範を制定しない華族や、中には成文の家政規則を定めていながら、敢えて宮内大臣の認許手続きをしない華族も多かった。

脚注

  1. ^ 例えば、「華族以上に限る」といった条文など。
  2. ^ 例えば、「○○家会議の議決を経なければならない」といった条文など。

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「家範」の関連用語

家範のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



家範のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの家範 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS