地震予知計画への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 04:47 UTC 版)
国策として1965年以来続けられてきていた地震予知計画を批判している。1976年に始まった「東海地震」騒ぎが大きくなり、1978年に世界最初の地震立法としての大規模地震対策特別措置法(大震法)が作られ、「東海地震は予知できる」ことを前提とした仕組みが動き出していた。 島村はこの予知計画が、地下で起きる地震の物理現象が未解明のまま、前兆現象だけを集めて地震予知を行おうとし、その前兆もじつはあてにならないものがほとんどだったことを主張し、「公認「地震予知」を疑う」を著したり、各種の新聞・雑誌紙誌上()でも自説を展開した。(なお「公認「地震予知」を疑う」は、2008年に、その後作られた緊急地震速報、津波警報などの項目などを増補して「「地震予知」はウソだらけ」として刊行されている)。ちなみに、1965年に地震予知計画が始まって以来、東北地方太平洋沖地震以後の今日に至るまで、約半世紀もの間、地震予知は一回も成功したことはない。なお、これらの本は日本経済新聞や朝日新聞の読書面などで取り上げられている。
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