地理・地形・地質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 20:52 UTC 版)
「パリカ自然保護区」の記事における「地理・地形・地質」の解説
パリカ自然保護区は、エストニア中央部に位置するパリカ・ボグの中心に設定されており、その面積は2,182ヘクタールである。パリカ・ボグは、西のサカラ台地(英語版)、東のコルガ=ヤーニ・ドラムリンに挟まれた、ヴルツヤルヴ(ヴルツ湖(英語版))低地の北西部に広がるボグ(泥炭地・沼沢地)である。かつて、パリカ・ボグの一帯は浅い湖(古パリカ湖)に覆われていたが、泥炭が堆積して湖が縮小してゆき、現在のような地形になった。 パリカ・ボグは、全くの平坦地ではなく、5メートル程度の高低差がある。かつて湖の底だった時代の堆積物を地盤とし、その上に厚さ4メートルから8メートルくらいの泥炭層が載っている。泥炭の質は年代によって異なり、分解された木質が主だった時代から、沼沢地化してくるとアシやスゲが中心となり、泥炭地化した後はワタスゲやミズゴケが中心で、全体の半分以上はミズゴケが泥炭化したものとみられる。 縮小して残った湖の中で、最大のものはパリカ湖(Parika järv)で、面積は114.2ヘクタール。その他に、ハート形の輪郭が印象的な、面積4.8ヘクタールのヴァイケヤルヴ(Väikejärv、小さい湖)や、ボグにある沼に似ているプハヤルヴ(Pühajärv、聖なる湖)がある。 陸化した部分では、湖に接する湿地と隆起湿原、両者の間の過渡的なボグ、といった3つの段階を目にすることができる。隆起湿原の縁では、土壌の乾燥が進んで森林化したところもある。
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