地方競馬の専門新聞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 07:41 UTC 版)
地方競馬では、地区単位で競馬新聞が発行されている。例えば南関東地区のように、中央競馬版も発行している専門紙が大部分を占めている地区もあれば、岩手地区のように区域内のみで発行の専門紙で占められている地区など、その形態はさまざまである。また同一タイトルの専門紙が、複数地区で発行されているが資本関係がない場合や、逆に東海地区のように発行元が合併した結果1社が、複数の題号で新聞を発行している(事実上市場を独占している)場合もある。 中央競馬の専門紙は新聞様式のものがほとんどであるが、地方競馬の専門紙は冊子様式になっているものも(特に中央競馬と商圏がかぶらない地域で)多い。廃止された中津競馬の『競馬ファン』や益田競馬の『シーホース』のように、場内の場立ち予想屋が新聞も発行しているケースも存在していた。 北海道の地方競馬はかつて道内の競馬場を巡回しながら開催していたため、場内に予想屋は存在していなかった。しかし予想業を行う者はおり、この予想業者が独自に手書き、ガリ版印刷で発行していたシンプルな「予想紙」も多数存在していたが、現在は全て廃刊となった。なお、ホッカイドウ競馬はかつて複数の専門紙が競合していたが、次々と撤退した結果現在は1紙(『競馬ブック』)のみとなった。 九州の地方競馬では前開催6日分を線で区切り、レース番号と着順のみを掲載した簡素な対戦相手早見表である「6本線」が掲載されているのが特徴。通常の競馬新聞は1面にメインレースの馬柱を掲載するのが基本であるが、九州の地方競馬新聞は1面に1レースと2レースの馬柱。以後レースの順番通りに馬柱を掲載していくシステムが基本となっている。
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