地学的な特徴とは? わかりやすく解説

地学的な特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/17 06:29 UTC 版)

ポリエ」の記事における「地学的な特徴」の解説

地質学用語としてポリエは、カルスト石灰岩のうち、大きく底部平坦な窪地であり、長軸主要な構造走向に平行に発達し数千キロメートル長さになるものを指す。表層堆積物は、底部沿って堆積する傾向見られる排水表層水流によって(「オープンポリエ」と呼ばれる)あるいは陥落孔(英語版)やポノール(英語版)によって(「クオーズポリエ」と呼ばれるなされる可能性がある。通常、ポノールは多量を流すことができないので、多くポリエ雨季に湖となる。ポリエ構造地形学的な構造関係するものもあるが、純粋な側面溶解ないしは平坦化作用英語版)によるものもある。ポリエ発達は、カルスト地形内部排水程度によって変化するポリエは1,000km2にも達す広大な面積持ち底部が平らで閉じられ盆地である。ポリエ底部は、不溶体(緩やかな起伏を持つ)または土壌となったむき出し石灰岩である可能性がある。ポリエ典型的に複合的な水文地質学特徴示し、エクスサージェンス(exsurgence)、エステヴェレ(英語版)、陥落孔、末無川などが見られるディナル・アルプス山脈には多数ポリエ形成されている。 ポリエ亜熱帯熱帯地域多く分布するが、温帯にも見られ、数は少ないが亜寒帯にも存在する多くテラロッサ呼ばれる厚い堆積物覆われており、広く農業利用されている。 ディナル・アルプスポリエにはの多い冬季春季にizvorまたはvreloと呼ばれる一時的な湖が発生する場合がある。この湖はポノールを通って排水され消滅する世界主要なポリエには、ボスニア・ヘルツェゴビナにある世界最大のリヴァニスコ・ポリエ(Livanjsko polje長さ60km、幅7km)、グラモツコ・ポリエ(Glamočko Polje)、グラホブスコ・ポリエ(Grahovsko Polje)ドラヴァルスコ・ポリエ(Drvarsko Polje)、ドゥヴァンジスコ・ポリエ(Duvanjsko Polje)クプレス高原(Kupres Highlands)、ポポヴォ・ポリエ(英語版)、ダバルスコ・ポリエ(Dabarsko Polje)、ネヴェシンジスコ・ポリエ(Nevesinjsko Polje)、ガタツコ・ポリエ(Gatačko Polje)、ロガテク・ポリエ(Logatec Polje)、スロベニアのプラニア・ポリエ(Planina Polje)、セルクニカ・ポリエ(Cerknica Polje)、モンテネグロのニクシツコ・ポリエ(Nikšićko Polje)、クロアチアリカ地方にある、リツコ・ポリエ(Ličko Polje)などがある。

※この「地学的な特徴」の解説は、「ポリエ」の解説の一部です。
「地学的な特徴」を含む「ポリエ」の記事については、「ポリエ」の概要を参照ください。

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