地勢と植生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 05:44 UTC 版)
「平ヶ岳 (群馬県・新潟県)」の記事における「地勢と植生」の解説
新潟県側は阿賀野川の支流只見川の流域、群馬県側は利根川の源流地帯で、日本の中央分水嶺となっている。山頂の南側は傾斜が急であるが、北側は平坦面となっており、ここに池塘が発達し高層湿原ないし雪田草原が形成されている。この湿地は「利根川源流山稜高層湿原群(平ケ岳~巻機山~朝日岳)」として日本の重要湿地500に選定されている。これによると、湿地タイプは「高層湿原、雪田草原」、選定理由は「ミヤマミズゴケ、イボミズゴケなどで特徴づけられる高層湿原、エゾホソイ群落などの小池塘の植生およびイワイチョウ、ハクサンコザクラなどの生育する雪田草原が発達している」とされている。 山頂付近の池塘付近の草原の植生は、主にミツバノバイカオウレンやオノエラン、チングルマなどの草本植物となっている。池塘周囲には種子植物のモウセンゴケが繁茂し、湿原の大きな特徴であるミズゴケ類の繁茂は見られない。泥炭層は約20cmと薄く、湿地としては発展途上の中層湿原ないし湿原ではない原野や単なる湿地の特徴が強く見られている。
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