国際競技空手協会とは? わかりやすく解説

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国際競技空手協会

(国際カラテ競技協会 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/02 05:41 UTC 版)

インターナショナルスポーツキックボクシング・カラテ協会
英語: International Sport Kick boxing Association
略称 ISKA
設立 1986年7月16日
本部 アメリカ合衆国
所在地
貢献地域 全世界
公用語 英語
会長 Cory Schafer
ウェブサイト https://www.iskaworldhq.com/
特記事項 ISKAはプロ空手協会(PKA)から分裂する形で設立された
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ISKA・インターナショナルスポーツキックボクシング・カラテ協会: International Sport Kick Boxing & Karate Association)は、キックボクシングおよび総合格闘技の王座認定団体[1]。通称、ISKA。1986年7月16日にアメリカで活動をしていたプロ空手協会の元幹部や大手プロモーター、全米ケーブルテレビ局によって企画設立[1]。同年10月9日にヨーロッパ統括本部が設立された[1]。本部はアメリカ合衆国フロリダ州[1]。2023年12月末現在、世界49か国が加盟。

ルール

肘打ち膝蹴りローキックなどの打撃が法的に認められない国があることから、ルールは「フルコンタクト」、「フリースタイル」、「オリエンタル」、「ムエタイ」、「K-1」の5種類に分類されている[1]

フルコンタクト

パンチ、蹴りはベルトラインより上(ローキック禁止)。足には足パッドとニーガードを着用する。代表的、有名な歴代王座保持者は、アーネスト・ホースト、リック・ルーファス。

フリースタイル

ローキックは、全ての部位へ打撃可能。膝や足部位へのパッド等の着用は禁止。キックパンツの着用が義務。足払い等も全て有効。世界戦は男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。1990年代の代表的な王座保持者は、スタン”ザマン”ロンギニディスモーリス・スミス、デニス・アレクシオ。

日本では、2016年11月27日 沖縄・ミュージックタウン音市場「TENKAICHI 83」大会にて行われた ISKA世界ライトミドル級タイトルマッチ 3分5R戦にて、防衛王者ウィルフレッド・マーティン(フランス)へ挑戦した廣虎 (ひろと/ワイルドシーサー沖縄/ISKAインターコンチネンタル ライトミドル級王者)が世界王座を奪取している。

オリエンタル

ローキックは、脚のどの部分にも有効である。膝や足部位へのパッド等の着用は禁止。キックパンツの着用が義務。膝蹴りは陰部などの反則部位以外へは、全て有効となる。相手をコントロールし、動がある有効打をあて続ければ首相撲は許される。フリーノックダウン制。最終ラウンドを除いて、ゴングに救われることはない。世界戦は男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。代表的、有名な歴代王座保持者は、那須川天心。

ムエタイ

膝による顔面攻撃有り、肘打ち有り。インターバルは、他のルール同様に1分。フリーノックダウン制。最終ラウンドを除いて、ゴングに救われることはない。世界戦はオリエンタルルール同様、男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。

K-1

肘打ち、クリンチからの膝蹴りを禁じるK-1のルールに準ずるもの。

攻撃可能箇所

ルール名 部位
上半身 下半身
フルコンタクト 後頭部・頸椎・脊椎を除く
腰ベルトラインより上部身体に対してのみ蹴り、パンチでの打撃が有効
禁止
フリースタイル 後頭部・頸椎・脊椎を除く
ヒジ打ち、ヒザ蹴りは無効
左記の反則技を除く、全ての蹴り技、パンチでの打撃が有効
オリエンタル 後頭部・頸椎・脊椎を除く
ヒジ打ち無効
左記の反則技を除く、全てのパンチ、蹴り技、クリンチからの膝打撃が有効
ムエタイ 後頭部・頸椎・脊椎を除く
ヒジ打ち、ヒザ蹴りは有効
左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効
K-1 後頭部・頸椎・脊椎を除く
ヒジ打ち無効、ヒザ蹴りは腕などでのクリンチの無いヒザ打撃は有効
左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効

攻撃可不可

ルール名 攻撃方法 備考
裏拳 肘打 足払い 膝蹴り
フルコンタクト × × × 70年代にポイント制の空手競技にボクシングを追加した形でアメリカで誕生したルール。現在のアメリカでは消滅、世界的にもロシア、北欧、フランス等で僅かに生存しているルールである。
フリースタイル × × このルールもフルコンタクトルール、オリエンタルルール、ムエタイルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。
オリエンタル × このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、ムエタイルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。
ムエタイ このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、オリエンタルルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。

蹴り技は、可能な限りスネで防御すること。 蹴りを腕で防御しただけでは、ポイントは攻撃者のポイントとなる(腕で防御したのではなく、腕に蹴りを当てられたと解釈。)

K-1 × このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、ムエタイルール、オリエンタルルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。

ラウンド

ルール名 ラウンド時間 ラウンド数 インターバル
フルコンタクト 2分 最長12R。
7・9・10Rでも可。
1分
フリースタイル 3分 5R 1分
オリエンタル 3分 5R 1分
ムエタイ 3分 5R 1分
K-1 3分 5R 1分

服装

ルール名 服装 防具
マウスピース バンテージ
(拳)
ボクシンググローブ チェストガード
(女性のみ)
ファールカップ 脛当て フットパッド バンテージ
(脚部)
フルコンタクト 長ズボン
フリースタイル キックボクシングパンツ × ×
オリエンタル キックボクシングパンツ × ×
ムエタイ キックボクシングパンツ × ×
K-1 キックボクシングパンツ × ×

階級

2013年9月1日よりポンドからキログラムだてに変更された。設置階級は男子18階級、女子12階級[1]

男子

階級名称 体重(キログラム / kg) 体重(ポンド / lbs)
フライ級 53,5kg 117lbs
バンタム級 53.3 - 55kg 117 - 121lbs
フェザー級 55 - 57kg 121 - 125lbs
スーパーフェザー級 57 - 59kg 125-129lbs
ライト級 59 - 61kg 129 - 134lbs
スーパーライト級 61 - 63.5kg 134 - 139lbs
ライトウェルター級 63,3 - 65kg 139 - 144lbs
ウェルター級 65 - 67kg 144 - 147lbs
スーパーウェルター級 67 - 70kg 147 - 154lbs
ライトミドル級 70 - 72.5kg 154 - 159lbs
ミドル級 72,5 - 75kg 159 - 165lbs
スーパーミドル級 75 - 78kg 165 - 171lbs
ライトヘビー級 75 - 81.5kg 171 - 179lbs
ライトクルーザー級 81,5 - 85kg 179 - 187lbs
クルーザー級 85 - 88,5kg 187 - 194lbs
スーパークルーザー級 88,5 - 95kg 194 - 209lbs
ヘビー級 95 - 100kg 209 - 220lbs
スーパーヘビー級 +100kg以上 +220ibs

女子

階級名称 体重(ポンド / lbs) 体重(キログラム / kg)
アトム級 48kg以下 105lbs以下
ストロー級 48 - 50.5kg 105 - 111lbs
フライ級 50.5 - 52kg 111 - 114lbs
スーパーフライ級 52 - 53.5kg 114 - 117lbs
バンタム級 53.5 - 55kg 117 - 121lbs
フェザー級 55 - 57kg 121 - 125lbs
スーパーフェザー級 57 - 59kg 125 - 129lbs
ライト級 59 - 61kg 129 - 134lbs
スーパーライト級 61 - 63,5kg 134 - 139lbs
ライトウェルター級 63,5 - 65kg 139 - 143lbs
ウェルター級 65 - 67kg 143 - 147lbs
スーパーウェルター級 67 - 70kg以上 147 - 154lbs

アマチュア

アマチュア部門では、世界アマチュアキックボクシング大会やアメリカ式の空手の大会(USオープン大会、ヨーロッパ大会、世界選手権も含む)も定期的に開催している[1]

ISKA JAPAN

2009年11月に石井和義の実弟である石井俊治が代表に任命された[1]

2015年10月1日に加藤勉が代表に就任[1]

2017年5月14日より中崎寿光が代表に就任[1]

2023年4月1日にISKA JAPAN全てのルール統括部長として河邉健司が就任。河邉は2023年10月にドイツ・ミュンヘンにてISKA公式レフェリーテストに合格し、ISKA USA総本部並びにISKAヨーロッパ本部よりISKA日本国での公式S級レフェリーとして任命された。同年12月10日に愛知県豊橋市豊橋市武道館にて日本で初のISKAアマチュアスポーツキックボクシング大会開催への認定と審判団の派遣を行う。2024年11月20日にはISKAジャパンのアマチュア部門の代表として任命された。

2023年8月12日にISKA JAPAN初の総会が行われた[1]

出典

関連項目

外部リンク




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