国郡全図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/25 03:43 UTC 版)
文政11年(1828年)名古屋の永楽屋東四郎が初版出版。天保8年(1837年)江戸の地図出版者須原屋茂兵衛が改訂版を刊行する。 日本総図を分割した地図帳で、上下2巻に分かれる。紙本墨摺著色。諸国の形は、水戸藩の儒官、長久保赤水の『改正日本輿地路程全図』に準拠している。原図となった赤水図は全国を一紙に描く都合上、詳しさには限度があったため、これを地図帳の形とした。 構成は、菅原長親ら3名による序の後、自序、凡例、郡名目録などが続き畿内から東海道・西海道といった順番に各国の地図が並ぶ。国の大小によらず、1国1図を原則(面積が広い陸奥・出羽・薩摩国は数図に分割されている)としており縮尺は図毎に異なっている。このうち、東谿の故郷である尾張図は精細な出来映えとなっている。自序によると国毎に絵図を収集し参考にしたという。
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