国務委員会との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:13 UTC 版)
国務委員会(2016年6月までは国防委員会)との関係であるが、国務委員会は最高人民会議常任委員会・内閣とは別に置かれる機関とされている。これらの委員長や委員は最高人民会議で選挙するとされ、その長及び委員会は職務上最高人民会議に対して責任を負うとされている。 国防委員会が設置されていた2014年の代議員選挙では、国防委員会第一委員長を務めていた金正恩は白頭山の選挙区から代議員に選出されていた。 一方、韓国統一省当局者によると、「国務委員会への組織改編後の2019年3月の代議員選挙では当選者の名簿に金正恩の名前はなかった」としている。韓国の慶南大学校教授の林乙出は、当選者の名簿に名がなかったことに関して「不可解」とした。2019年4月の最高人民会議で金正恩は国務委員長に再選されたが、最高人民会議常任委員長の崔竜海が就任後の演説で「朝鮮人民の最高代表で、国の全般を指導する国家の最高職責者」と述べたことから、最高人民会議で同時に行われた憲法改正により国家機構が再編成され、対外的代表権を持つ元首としての地位に就いたとの見方が出ている。それまで憲法上、国務委員長は対外代表権を持たず、最高人民会議常任委員長が対外的な元首として位置づけられていた。これに対し、ジェトロアジア経済研究所の中川雅彦は「代議員にならなくても最高指導者の権威と権限は不変である」との新たな見方を示した。 「朝鮮民主主義人民共和国国防委員会#国防委員長」および「朝鮮民主主義人民共和国国務委員会#構成員」も参照
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