哺乳
誕生してから離乳するまでの子牛を、哺乳牛または哺育牛と呼んでいます。この間、子牛にとって最も重要な栄養源で病原菌に対する免疫抗体を含む(初乳)をはじめ、液状飼料(全乳や代用乳)が与えられることになります。全乳は母牛のオッパイそのもの。代用乳は、子牛の栄養摂取を考えてつくられた人工乳のことをいいます。ちなみに、初乳とは、分娩後約1週間以内の乳のことです。 哺乳の方法には、大きく分けて自然哺乳と人工哺乳があります。自然哺乳は、自然の状態で母牛が母乳を子牛に授乳すること。人間と同じように母牛の乳首を子牛が直接口に含んで、たくさんの栄養をもらいますが、一般的なのは、液状飼料を哺乳器で与える人工哺乳です。 哺乳器には、バケツ、バケツにゴム製の哺乳口(乳首)を取り付けたもの、プラスチック製の哺乳ビンにゴム製の乳首をつけたものなどがあります。 子牛は、一度哺乳に慣れると、それ以外の方法に変えることがむずかしいので、最初からバケツで哺乳させる方法を取ることがあります。バケツ哺乳は、慣れるまで手間取ることが多いのですが、器具の洗浄が簡単で、汚染による危険性が少ないというメリットがあります。 酪農家が哺乳するときに、特に気をつけていることは、清潔な器具を使うこと、いつも決まった時間に一定の温度の液状飼料を与えることなどです。このほか、水と塩は子牛が自由に摂取できる環境にしてあげることも大切なポイントです。出典:「酪農大百科」 |
<ミルククラブ情報誌'2000 SUMMER vol.36より> |
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