合成語における各形態素の分離表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/19 14:48 UTC 版)
「ハングル正書法」の記事における「合成語における各形態素の分離表記」の解説
合成語はそれぞれの語根を区別してつづる(第27項)。 꽃잎(花びら)< 꽃(花)+ 잎(葉) 헛웃음(作り笑い)< 헛(偽りの)+ 웃음(笑い) ただし、音の脱落や音変化を起こすものについては、脱落後・変化後の形でつづる(第28項・第29項)。また、이(歯・しらみ)の合成語は니とつづることになっているが、これはおそらく誤読を避けるためと思われる。 마소(牛馬)< 말(馬)+ 소(牛) 이튿날(翌日)< 이틀(二日)+ 날(日) 앞니(前歯)< 앞(前)+ 이(歯) いわゆる「사이시옷」(間の「ㅅ」(시옷))は固有語どうしあるいは固有語と漢字語の合成語にのみ用い、純粋な漢字語には原則的には用いない(第30項)。 나뭇가지(木の枝)< 나무(木)+ 가지(枝) 귓병(耳の病)< 귀(耳)+ 병(病気) ただし、2音節からなる漢字語の場合には사이시옷の使用を認めている。 숫자(数字),횟수(回数) 歴史的な要因で音挿入や音変化が見られるものは、その音を発音通りに表記することになっている(第31項)。例えば、볍씨(種もみ)という語は벼(稲)と씨(種)の合成語であるが、ㅂが挿入されているのは,씨が中期朝鮮語でᄡᅵという音であった名残で、それが化石化して現代朝鮮語に残っているものである。また、안팎(内外)は안(内)と밖(外)の合成語であるが、팎と激音になっているのは,안が中期朝鮮語で않という音であった名残で、その結果激音化したものが化石化して残っているものである。
※この「合成語における各形態素の分離表記」の解説は、「ハングル正書法」の解説の一部です。
「合成語における各形態素の分離表記」を含む「ハングル正書法」の記事については、「ハングル正書法」の概要を参照ください。
- 合成語における各形態素の分離表記のページへのリンク