口述者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 22:17 UTC 版)
『法の書』を伝えた「声」の主はアイワスという名の“超人間的知性体” (praeterhuman intelligence) であったとされる。アイワスの名は『法の書』第1章7節でホール・パール・クラートの使いとして言及されている。クロウリーは『神々の春秋分点』の中でアイワスの声について次のように述懐している。 「アイワスの声は部屋の奥の隅から左肩越しにやって来たようであった。それはわたしの肉団心の中で曰く言い難いとても奇妙な仕方で反響しているように思われた。…わたしはその話し手が、薄紗か香煙の雲のように透けて見える「精微な素材」でできた身体として実際に〔部屋の〕隅にいる、と強く感じた。かれは年の頃三十代、引きしまった体つきの、精悍かつ剛健な背の高い浅黒い男で、残酷な〔もしくは蛮族の〕王の顔つきをしており、目にしたものを眼差しで破壊してしまわぬように両の目は覆い隠されているように見えた。その装いはアラブ人のそれではなく、きわめて漠然とではあるがアッシリアかペルシアを思わせた。」
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