口具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:21 UTC 版)
口は様々な外部のモノを取り入れる体に開いた穴であり、様々な病気に侵されやすい。そのため、古来から口に用いる道具は装飾の目的より病気予防のモノが多かった。その中で歯磨きは最も一般的な行為の例であり、それに伴って歯ブラシは多くの変遷を経てきた。現在ではまだ普及途上ではあるが、家庭用として1000ml程のタンクに水を注ぎ小型ポンプで加圧し、細いノズルから噴射して歯や歯ぐきの洗浄を行う器具も発売されてきている。日本では口腔掃除や除菌、口腔悪臭改善のために歯ブラシ、爪楊枝、糸楊枝、口腔用洗浄液、含嗽薬、トローチ等を用いる。 日本では、古代は抜歯という風習があったことが出土した骨から推測されている。平安時代後期から江戸時代にかけて、歯を黒く染めるおはぐろ(鉄漿または御歯黒)という習慣があり、装飾と共に身分を表す手段として用いられていた。 現代では歯にプラスチックを用いたコーティングマニキュアにより見た目を美しくする技術がある。また、虫歯を防ぐ目的でフッ素に拠るコーティングを施す事がある。
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