原木加工と伏せ込み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 16:08 UTC 版)
通常、原木の伐採は水分量が減り活動が活発的ではなくなる時期「紅葉が始まる頃から早春の水揚げが始まる直前まで」に行い、伏せ込みを行っても芽が出ない程度に数ヶ月間乾燥させる。原木含水量は、28〜47 %とし、25 %以下にならないように管理する。樹皮は子実体成長の際に保護層のはたらきをするので剥がれない様取り扱う。 「普通原木栽培」と「短木栽培」栽培の場合は目的の長さに玉切り(切断し)後直ちに種菌を接種する。更に、接種後直ちに、菌床となる切り株やほだ木の乾燥を防ぐ為に、土や落ち葉またはビニールシートを被せる「伏せ込み」を行い、菌糸体を蔓延させる。伏せ込み用地は「原木伐採の跡地」や「空調設備のない簡単な小屋」、木陰などを使用するが、菌接種後の数ヶ月間の管理は重要で、乾燥と温度上昇は害虫の侵入や害菌の増殖の格好の場ともなりやすく、接種した菌の蔓延とキノコの発生に最も大きな影響を与える。適切な量の種菌接種を行い十分な湿度があれば害菌より早く目的の菌が蔓延するが、過度の湿度も有害になる。
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