占拠の解除
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 06:10 UTC 版)
「BIA本部ビル占拠抗議」の記事における「占拠の解除」の解説
11月7日、ニクソン大統領の再選が決まった。合衆国側はレオナルド・ガーメントとフレッド・カールッチアメリカ合衆国行政管理予算局長官、内務省長官ロジャー・モルトンの三人のトップ官僚をBIAビルに派遣し、AIMとの直接会談が行われた。AIMは「20項目の要求」について、ガーメントとカールリッチによるタスクフォースを組み、インディアン絶滅政策を撤回し、連邦の傀儡である「部族政府」以外のインディアンの代表たちをタスクフォースに加えるよう申し入れた。AIMはインディアンに対する差別への不満をぶちまけ、合衆国トップ官僚は吊るし上げの体だった。女性メンバーのマーサ・グラスはモルトン内務省長官に猛抗議を行い、中指を突きつけた。 最終的にガーメントらは「AIMの要求を検討し、インディアン側の誰も訴追しない」と約束し、8日までに占拠を解くことを条件に両者に協定が結ばれた。AIMは「破られた条約のための行進」参加者の帰途費用として6万4千ドルを請求し、合衆国側は大統領選挙予算からこれを拠出した。 11月8日、AIMはBIA本部ビルの占拠を解き、ワシントンD.C.から引き上げた。この際、デニスとラッセルは先だって押収したBIAの内部文書をすべて持ち出していた。占拠者に死者が出なかったのは奇跡に近かった。ラッセル・ミーンズはこう述べた。「我々は巨大な狼煙を上げたのだ」
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