たんとう‐ちょくにゅう〔タンタウチヨクニフ〕【単刀直入】
単刀直入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 13:34 UTC 版)
単刀直入(たんとうちょくにゅう)は、宋の時代の中国からの熟語。
概要
ただ一人で刀を執り、それで敵陣に向かってまっしぐらに斬り込むということである。このことから転じて、話し合いを行う際に、前置きを無しにして直ちに要点に入ったり、遠回しな言い方をしないで直接問題点に触れるということを意味する言葉として用いられる[1]。
由来
この言葉は元々は仏教用語であった。宋の時代の仏教の書物である『景徳伝灯録』がこの言葉の由来である。ここでは単刀直入をすれば、凡人も聖人もことごとく真の姿を現すとある。要所をずばりと突いたならば、凡人も聖人もみんな正体を現すということであった。宋の時代の詩の世界でも単刀直入が用いられており『滄浪詩話』に用例が見られる。これによると、漢魏の古詩を熟読して、李白と杜甫に親しみ、それから盛唐の名詩を胸中に温めておけば、自然に妙味を悟れるようになる。このように上から下へと流れるように学ぶことを単刀直入というとのことであった[2]。
脚注
- ^ 日本国語大辞典,四字熟語を知る辞典, デジタル大辞泉,精選版. “単刀直入(タントウチョクニュウ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年4月16日閲覧。
- ^ “みんゆうNet 四字熟語”. www.minyu-net.com. 2025年4月16日閲覧。
「単刀直入」の例文・使い方・用例・文例
- 出し抜けに,単刀直入に
- 単刀直入に言う
- 僕は彼に単刀直入に尋ねたよ。
- 僕は単刀直入に尋ねたよ。
- 彼はそれについて単刀直入だ。
- 彼の話し方は無礼といってもよいほどに単刀直入だった。
- もっと単刀直入に言ってくれないかな。隔靴掻痒の感なきにしもあらずだよ。
- 単刀直入の質問[返答].
- 単刀直入に話したまえ.
- 先生は単刀直入に私を批判した.
- そんなことは駄目だと単刀直入に言ってやった
- 単刀直入に言う方が好い
- 単刀直入に言えば君に辞職を勧めに来たのだ
- 彼女は単刀直入に話した
- 私は、彼が仕事を望むかどうか、単刀直入に彼に尋ねた
- 手段、方法、振舞い、言語または動作において単刀直入の
- 単刀直入の質問に、あやふやに答えた
- 彼は単刀直入に質問した
単刀直入と同じ種類の言葉
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