南部式短機関銃の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 10:19 UTC 版)
「試製二型機関短銃」の記事における「南部式短機関銃の開発」の解説
日本の銃器設計家である南部麒次郎は、短機関銃の試作として南部式機関短銃一号、南部式機関短銃二号を開発した。 2種類の試作品は基本構造こそ同一であるものの、外見は全く別のものであった。南部式機関短銃一号は銃把と銃床が分離した形だったのに対し、南部式機関短銃二号は銃把と銃床が一体化した形となっている。実射試験では、モーゼル・シュネルフォイヤーの腔線転度(ライフリング・ピッチ)や薬室をコピーしたものも作られた。 南部式機関短銃一号 主要条件(弾倉除く)本体重量3,000g以下 試製九五式実包(6.5mm)の使用 装弾数30発以上 距離700mの防寒服を着た兵士を殺傷できる能力 南部式機関短銃二号 主要条件本体重量2,000g以下 8mm南部弾の使用 装弾数50発以上 発射速度500ないし600発/分 単発/連発/安全装置の設置 連発において、反動が現制小銃より小さいこと 負銃を考慮して、銃の右側には突起部を設けないこと 距離500mの防寒服を着た兵士を殺傷できる能力 後に南部式機関短銃二号を試製九五式実包を使用するように改良した試製一型機関短銃が開発される。これが日本軍初の正式採用機関短銃である一〇〇式機関短銃の開発へと繋がっていった。
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