医学専門学校の新増設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 01:25 UTC 版)
「戦時中の医師不足対策」の記事における「医学専門学校の新増設」の解説
太平洋戦争の開戦以降、下級軍医の不足は極めて深刻な状態となった。1943年(昭和18年)10月、東條内閣の閣議決定により「戦時非常措置」が公布され、各地に医学専門学校が新設される。とりわけ、秋田女子医専・福島女子医専・山梨県立女子医専・高知女子医専・北海道立女子高等医専など女子医科専門学校の新設がなされている。これは、男性医師を軍医として徴兵してしまったことで国民生活に深刻な医師不足が生じたことに加え、徴兵されずに銃後で一般市民の診療に従事してくれる女性に医師のなり手として期待されたことが大きい。この措置によって、国立男子6校、公立男子13校、公立女子7校と数多くの医専が設置された。 更に1944年(昭和19年)4月には東京高等歯科医学校に医学教育課程が設置、同時に東京医学歯学専門学校と改称し歯科医師養成に加え医師養成の役割を負うことになった。これに伴い、中学四年次修了を入学要件とする「歯学科」に「医学科」(各定員100名)が増設された。
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