区画施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 22:03 UTC 版)
大溝跡 - A・B区の周囲の斜面に造られた区画溝である。2014年の調査で遺構として検出されたのは、A区の南西側、A区の北側、B区の西から北側の3か所であるが、本来はA・B区全体を囲んでいたもので、未検出部分を含む総延長は330メートルと推定される。A区南西側で検出された溝について規模をみると、検出面からの深さが1.4メートル、幅は上部が4.0メートル、底部が1.3メートルで、断面は逆台形を呈する。底部からA区(尾根上の平坦面)までの比高は4.7メートルである。なお、B区の北西側には、長さ、幅とも7メートルほどの突出部があり、大溝と材木塀(後述)はこの突出部の形に合わせて造営されている。この突出部では柱穴などの検出はなく、集落への入口として使われたものとは思われないが、その正確な用途は不明である。 材木塀跡 - 大溝の内側、尾根上の平坦面の縁を囲んでいた区画施設の跡。A区の南西側とB区の西から北西側で検出されているが、本来はA・B区の全周を囲んでいたものとみられる。 盛土遺構 - A区の南西側とB区の北西側で検出されている。本来は土塁として築かれた可能性がある。
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