北欧神話序盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 22:52 UTC 版)
巨人出身ながらも、オーディンの義兄弟となり、アースガルズで暮らしている。北欧神話最大のトリックスターという説もあるが、後述の邪悪な面を見せる事からキリスト教の伝播に伴い、サタンの影響を受けたとの説もある。 アースガルズに厄介事を持ち込む一方で、オーディンの槍グングニルを始めとしてトールの槌ミョルニル、フレイの船スキーズブラズニル、黄金を生み出す腕輪ドラウプニル等を騙して作らせた(『詩語法』)り、小人のアンドヴァリから黄金を奪う(『レギンの言葉』)などして神々を窮地から救い出すなどの役に立つ一面も持つ。最も仲がよいとされるのは雷神トールで、連れ立って巨人の国を冒険している(『ギュルヴィたぶらかし』、『トール讃歌』など)。その際トールはロキの悪知恵によって何度も窮地を逃れる。アングルボザとの間に生まれた3人の子供はどれも怪物の姿だったため、大蛇ヨルムンガルドは海に投げ捨てられた。また狼フェンリルは、のちに妖精が作った紐グレイプニルで縛られた。半身が腐っているヘルは、冥界ヘルヘイムに投げ落とされそこの支配者になった。雌馬に化け、馬のスヴァジルファリとの間に8本脚の馬「スレイプニル」をもうけている。ウートガルズの宮殿ではロギと早食い競争で勝負したが、ロキは彼の前に完敗した。なぜならば、ロギの正体は野火だったからである(『ギュルヴィたぶらかし』)。 スルトの妻シンモラが持つ剣、レーヴァテインはロキがニヴルヘイムの門でルーン文字を唱えて作り上げたとされている。
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