動物相の多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 09:25 UTC 版)
「ニューカレドニアの生物多様性」の記事における「動物相の多様性」の解説
ニューカレドニアの動物相の多様性が持つ特色は、多くの島々、とくにニュージーランドのそれに類似している。もともと、コウモリを除く哺乳類は棲息しておらず、脊椎動物の動物相で支配的なのは、爬虫類と鳥類である。人類の到達以前に大型の動物種がこの島々で進化し、絶滅したことが、洞窟で発見された化石から明らかになっている。かつてはメンフクロウの仲間や、タカ科の二種の鳥、ツカツクリ、Sylviornis neocaledoniaeとして知られる飛べない鳥などが生息していたのである。島には陸棲の巨大なカメであるメイオラニアも棲息していたが、このカメは今日見られる他のカメと異なり、棍棒状の尻尾と頭から突き出た突起で身を守っていた。ほかにも陸棲のmekosuchine crocodileである Mekosuchus inexpectatus もゴンドワナ時代の動物相の名残として棲息していたが、人類の到達以後に絶滅に向った。 今日、ニューカレドニアには、鳥類の固有種が21種棲息しており、その中にはカグーが属する固有種のカグー科(Rhynochetidae)も含まれている。島には道具を使う珍しいカレドニアガラス(New Caledonian Crow)も棲息している。島の固有種の鳥類については Endemic birds of New Caledoniaも参照のこと。 ニューカレドニアの爬虫類の動物相の特色は、大半がオーストラリアと強い親和性を持っている。島に棲息する69種の爬虫類のうち、62種が固有種である。ヘビは2種棲息しており、ヤモリ科の最大種であるツギオミカドヤモリ(ツギオミカドヤモリが属するミカドヤモリ属はヤモリ科の中でも大型種で構成される)や、多くのスキンクの仲間も棲息している。しかし、既に触れたようにワニや陸棲のカメは現存していない。
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