動作・用途とは? わかりやすく解説

動作・用途

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 17:53 UTC 版)

nice (UNIX)」の記事における「動作・用途」の解説

niceコマンドは、同名システムコール呼び出すことで、与えられプロセスの、カーネルスケジューラ内での優先度変更するnice値の−20最大優先度であり、19は最低の優先度である。プロセスデフォルトnice値は親プロセスから継承するが、通常は0である。 niceは、複数プロセスCPU供給できるよりも大き計算資源要求しているときに有用である。このような場合、高い優先度プロセスが、低い優先度プロセスよりも多量CPU時間獲得する。もし、プロセス要求しているよりも多く計算資源CPU提供できるならば、最も優先度の低いプロセスでさえ、最大CPU99%近く使用できるスーパーユーザー(またはroot)だけが、nice値を小さく(高い優先度に)設定することが出来る。Linuxでは、/etc/security/limits.confを変更することで、他のユーザグループnice値を小さく変更することを許可できる。 関連するreniceコマンドは、すでに実行しているプロセス優先度変更するために使用される特定のnice値を設定したときの、数学的に厳密な効果は、Unix実装スケジューラどのように設計されているかに依存している。典型的なオペレーティングシステムスケジューラは、CPUバウンドプロセスよりもI/Oバウンドプロセス優先するなど、ヒューリスティクスアルゴリズム組み込んでいる。単純な例として、2つ同一CPUバウンドプロセス単一CPUの(2.6.22以前の)Linuxシステム同時に動作しているとき、 p {\displaystyle p} をプロセス優先度とすると、それぞれのCPU時間割り当て20 − p {\displaystyle 20-p} に比例する。したがってnice値が+15動作するプロセス使用できるCPU時間は、通常の優先度プロセス比べて 1 4 {\displaystyle {\tfrac {1}{4}}} となる( 2015 200 = 1 4 {\displaystyle {\tfrac {20-15}{20-0}}={\tfrac {1}{4}}} )。BSD 4.xのスケジューラでは、同じ例でのCPU時間比率は、およそ10対1となる。 (*) 2.6.23以降Linux採用されているCFSでは計算式異なLinuxにはioniceプログラム存在する。これはCPU時間よりもI/Oスケジューリング影響与える。

※この「動作・用途」の解説は、「nice (UNIX)」の解説の一部です。
「動作・用途」を含む「nice (UNIX)」の記事については、「nice (UNIX)」の概要を参照ください。

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