効能・意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 20:24 UTC 版)
他のネズミ目の動物と同様、ハムスターは車輪の中を走ることに興味を示す。ただし、尾の長いチャイニーズハムスターはほとんど回し車を使うことをしないといわれている。 一般にハムスターでは一晩に9km以上走ることも珍しくない。24時間にクマネズミ属は43km、ハツカネズミ属は31km、レミングは19km、実験用のハツカネズミで16km、アレチネズミ亜科で8kmという記録がある。こうした現象を説明するための仮説として、活動への欲求、探検の代償行為、常同行動(同じ行動を繰り返すこと)などがある。いくつかの実験結果からは、回し車を走る動物は遊びのように、あるいはランナーズ・ハイの状態に陥ったように、走ること自体に価値を見出している可能性が高いことが読み取れる。いずれにせよ、回し車を走らせることは籠の中で飼っているネズミ目に対する一般的あるいは重要なケアとなっている。 ハムスターやその他のネズミ目が回し車を走ることについて、回し車はそうした動物の活動の活発さを計ったり概日リズムにおける活動期を調べるために用いられる。 なお、犬や猫など他の小動物用の回し車も存在するほか、人が中でジョギングする事により発電する仕組みの、いわば人間用の回し車と言えるものも存在する。
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