労働者層とアンチ・エスタブリッシュメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 15:31 UTC 版)
「スティーブン・バノン」の記事における「労働者層とアンチ・エスタブリッシュメント」の解説
バノンは「私は平均的な人間で、米国の労働者層の家庭出身だ。」と述べ、自らの出自が労働者階級、ブルーカラーであることを強調する。低所得の一般人(リトル・ガイ Little guy)の代表を自任し、弱者を気遣う立場をとり、累進課税に賛成している。 バノンは労働者層をデプロラブル(deplorable 惨めな)として、彼らがトランプ支持層であるとする。2017年11月には、米国内の工場や仕事が中国に流出するなどの雇用や経済状況の変化について最初に知っていたのは労働者層で、トランプを支持したと述べ、労働者層であるデプロラブルは、工場や雇用を国に戻してほしいと切望しているとする。「〔労働者階級や中産階級〕は裕福ではなく、共和党の巨額の献金者ではありません。」とも述べている。 バノンはエスタブリッシュメント(エリートの既得権者)に対して批判的で、彼は革命という表現まで使ってアンチ・エスタブリッシュメントを主張している。バノンは「ウラジーミル・レーニンは国家を破壊しようとしたが、それこそ私の目標だ」と述べ、レーニン主義者を自称し、「私はストリート・ファイターだ。それはトランプさんも同じです。…私は破壊者です。」とも述べている。 2016年11月には「グローバル主義者たちがアメリカの労働者階級を滅ぼし、アジアに中産階級を生み出した」と述べた。シリコンバレーとウォール街エリートやミッチ・マコーネルなどの共和党主流派を「仲間の米国人のことを忘れたグローバリスト」とし敵視し、また一帯一路を計画する中国を敵視している同年9月にはバノンは「テッド・クルーズ氏(テキサス州選出の保守派)を除く、再選を迎える共和党上院議員をすべて入れ替える」と述べた。
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