創作・巷説と考察

ウィキペディア小見出し辞書

創作・巷説と考察

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/12 04:55 UTC 版)

「山鹿流」の記事における「創作・巷説と考察」の解説

芝居の赤穂浪士といえば「山鹿流陣太鼓」（越後流の働事太鼓）が有名だが、実際には「一打ち二打ち三流れ」という「山鹿流の陣太鼓」というものは存在せず物語の中の創作である。 石岡久夫は菅谷政利が山鹿流を学んだとしているが、赤穂市史編纂室は疑問視し、菅谷を「もっとも行動や考えのわかりにくい一人である」と述べている。同様に同市編纂室は「一次資料である山鹿素行日記・年譜に全く記載がない」事を理由に大石良雄や大石良重が山鹿素行から山鹿流を学んだとする説をも記してない（wikipediaにおける両記事もこれに倣っている）。中央義士会も「史学的には山鹿素行と大石は無関係」としている。

創作・巷説と考察

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/07/06 05:34 UTC 版)

「山鹿素行」の記事における「創作・巷説と考察」の解説

芝居の山鹿素行といえば「山鹿流陣太鼓」（越後流の働事太鼓） が有名だが、実際には「一打ち二打ち三流れ」という「山鹿流の陣太鼓」というものは存在せず、物語の中の創作である。芝居で大石は「ダンダラの中に黒右二つ巴（赤穂大石氏家紋）」が描かれた薄い平太鼓を叩いているが、大将が自ら家祖の紋を撥にて叩くのは尾籠である。 石岡久夫は菅谷政利が山鹿流を学んだとしているが、赤穂市史編纂室は疑問視し、菅谷を「もっとも行動や考えのわかりにくい一人である」としている。同様に同市編纂室は「一次資料である山鹿素行日記・年譜に全く記載がない」事を理由に大石良雄や大石良重が山鹿素行から山鹿流を学んだとする説をも記してない（wikipediaにおける両記事もこれに倣っている）。中央義士会も「史学的には山鹿素行と大石は無関係」としている。 素行の著作や日記において、赤穂義士の名は一人も書かれていない。また反対に、『堀部武庸日記』『赤城盟伝』など義士の著作や書簡、及び『堀内伝右衛門覚書』『波賀清太夫覚書』ら義士から聞き取りした文献に、山鹿素行の記述は皆無である。