割り崩し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 09:08 UTC 版)
横綱・大関同士は、休場などで対戦が不可能な場合を除き、毎場所必ず対戦が組まれることが慣例である。 しかし、通常、上位力士とは当たらない平幕の下位力士が、終盤まで優勝争いに絡んできた場合には横綱・大関との取組を組み、本来組まれるはずの横綱対大関・大関同士・大関対関脇などの対戦を消滅させることがある。これを「割り崩し」や「割を崩す」または「割を壊す」という。平成まではあまり見られなかったが、令和になってからはそのような事例が頻繁に起こっている。 令和に入ってからの割り崩し(横綱・大関)年場所割り崩された取り組み理由2019年(令和元年) 夏 豪栄道ー高安 豪栄道ー朝乃山が組まれたため 2020年(令和2年) 初 貴景勝ー豪栄道 貴景勝ー徳勝龍が組まれたため 春 白鵬ー貴景勝 白鵬ー碧山が組まれたため 2021年(令和3年) 夏 正代ー照ノ富士 逸ノ城ー照ノ富士が組まれたため 秋 正代ー貴景勝 妙義龍ー貴景勝が組まれたため 九州 照ノ富士ー正代 照ノ富士ー阿炎が組まれたため 2022年(令和4年) 初 照ノ富士ー正代 照ノ富士ー阿炎が組まれたため 春 正代ー御嶽海 髙安、琴ノ若が好成績で、大関戦が組まれたため このような事例が生じたのは昭和40年代以降で、それまでは幕内下位の力士がいくら勝ち進んでも、割を崩さずに済む場合も含めて横綱、大関と対戦させること自体なかった。但し、横綱同士の割を崩すことは通常行なわない。
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