前兆地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 10:36 UTC 版)
明治43年7月19日午前11時43分、有珠山周辺で最初の有感地震が発生。22日午前6時から地震活動は本格的となり、23日に110回、24日には強震62回を含む313回、25日は強震31回を含む162回の地震を記録。度重なる地震を受けた室蘭警察署長の飯田誠一は、有珠山周辺の全住民に対し「住民1万5千人全員、有珠山より3里(12キロ)以遠に退避すべし」との避難命令を出す。 後に昭和新山の観察記録で名を成す三松正夫は、当時は壮瞥郵便局の局長代理を務めていた。通信確保のため退避の許可が下りず、地面に畳を敷いて徹夜で勤務していた彼は空に尾を引くハレー彗星を眺め「やはりこの彗星は不吉なのだ」と思ったという。
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