制御系・電装系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:17 UTC 版)
「JR東海383系電車」の記事における「制御系・電装系」の解説
主回路制御はVVVFインバータ方式を採用し、スイッチング素子にGTOサイリスタ(4500 V / 500 A)を用いた主変換装置は東芝および東洋電機製造製である。集電装置はシングルアーム式パンタグラフのC-PS27形で、いずれもJR東海の在来線用車両では初の採用である。 曲線通過対策として搭載された本系列の車体傾斜機能は、台車に搭載したベアリングガイド式の車体傾斜機構をコンピュータ制御の空気シリンダで動作させる制御付き自然振子方式である。車体傾斜を曲線走行時の超過遠心力のみに依存する381系の自然振子方式にみられた「振り遅れ」「揺り戻し」を解消し、乗り心地を改善して曲線通過速度の向上を図った。最高速度は 130 km/h 、曲線通過速度は最大で本則+35 km/h(半径600 m 以上)である。 パンタグラフはシングルアーム式で車体の屋根に直接搭載され、制御付き振子機能の使用は架線の対策がなされた名古屋駅 - 松本駅間に限られる。パンタグラフ折りたたみ高さは 3,850 mm まで下げられ、建築限界が中央本線中津川駅以東より小さい身延線への入線も振子機能を停止した条件下で可能である。
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