利用形態による区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 17:11 UTC 版)
コイン精米機 利用形態から見た場合に、コイン精米機がある。コインランドリーのごとく、硬貨を投入することで一定時間稼動する仕組みを備える。生産地である穀倉地帯に限らず、消費地の都市部にも多数分布し、風雨を避ける小屋の中へ設置される。キログラム単位で精米するため、米の運搬に用いられる利用者の自動車が停められる駐車場が併設されることが多いが、街道脇に独立して設置する例のほかに、農協、スーパーマーケット、ホームセンターなどの既存の駐車場の一角に精米所を設置する例も多い。精米機の裏手にドアがあり、そこから精米時に出る米ぬかを自由に持ち帰ることができる。 玄米を入手した一般消費者のほかに、稲作農家も利用する。農家の場合は出荷先がライスセンターとなり、出荷に際して精米不要となった背景から精米機を持たない農家も多く、自家消費米の精米に利用する。 なお、日本では収穫直後に玄米に加工する場合が多いため、籾米に対応した精米機はごく稀である。 騒音が大きいため、深夜は稼働しないものが多い。 業務用精米機 米穀店が業務用で精白するための大型・高能率な精米機。 農家用精米機 主に稲作農家が自家飯米用に利用する、業務用精米機と家庭用精米機の中間程度の機種。 家庭用精米機 家庭でその都度精米できるように作られた小型の精米機。 もっとも、農家用精米機と家庭用精米機は相対的な区分でしかない。ライスセンターへ出荷する生産農家の場合、それほど大きな精米機を必要とする事情がないことも多く、上述のようにコイン精米機に頼ることもある。
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