利用の衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 08:55 UTC 版)
前述の通り液晶ディスプレイが主流となった現在では、スクリーンセーバーは本来の目的から離れた利用をされているケースが多くなってきており、主たる役目は終えつつある。また、通常の起動時と同様に電力を消費するスクリーンセーバーは、省電力志向も含め、徐々に廃れつつある。また、前述したプライバシーの保護というセキュリティー上の理由によるスクリーンセーバーの利用であったとしても、ディスプレイの消灯は目的を達成することができる。そのため、特にモダンなOSにおいてはディスプレイのスリープモードがサポートされているため、スクリーンセーバーに取って代わっている。例えばWindows 7では既定の設定においてはスクリーンセーバーが設定されず、ディスプレイの電源オフが設定されている。また、Linuxのデスクトップ環境であるGNOME 3 においても標準ではスクリーンセーバーが廃止され、黒画面によるブランクスクリーンに変更された。 日本マイクロソフトによる節電策の検証では、Windows 7においては、ブランクによるスクリーンセーバーが最も消費電力が少ないとしている。また、3D効果を利用したスクリーンセーバーなどは、CPUやグラフィックカードの消費電力を増加させる要因として推奨していない。
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