初期の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 19:47 UTC 版)
「フリースタイル (ラップ)」の記事における「初期の定義」の解説
How to Rap において、ビッグ・ダディ・ケインとマイカ9は、もともとフリースタイルは特定の主題なしにリリックを吐き出すものだったと述べている。ビッグ・ダディ・ケインは「80年代には、フリースタイルのラップを書くってのは、書くライムのスタイルがフリーだってことだったんだよ…基本、自分の自慢をするだけみたいなライムでさ 」と述べている。マイカ9は「その頃はフリースタイルってのはでたらめなものについてライムをかますってことで、なんか書いたり覚えたりするようなもんじゃなかったんだよね」と付け加えている。ディヴァイン・スタイラーは「オレがいた一派だと、フリースタイルってのはコンセプトなしに書くライムで…今だと即席で出てくるのがフリースタイルって呼ばれてるけど、オレが始めた頃はすごく違ってたんだ」と述べている。クール・モー・ディーも、自著There's A God On The Micで初期の定義に言及している。 フリースタイルには二種類あったんだよ。オールドスクールのフリースタイルってのは基本的に、とくに何を主題に書いたとかいうわけじゃなくて、しっちゃかめっちゃかに広がるようなライムのことでさ。それから、即席でやるフリースタイルってのが出てくるんだ。 オールドスクール・ヒップホップでは、クール・モー・ディーは即興のラップはフリースタイルではなく「カミング・オフ・ザ・トップ・オヴ・ザ・ヘッド」"coming off the top of the head"などと言われていたと述べている。ビッグ・ダディ・ケインは「即席のラップ、つまり書いて準備するんじゃなくてなんでも心に浮かんだことを言うようなのを指す時には、ただ「オフ・ザ・ドーム」"off the dome"って呼んでいたよ」と述べている。 この初期の定義、つまり特定の主題に基づかずに書くラップを指すフリースタイルについて、ビッグ・ダディ・ケインは「それがホントのフリースタイルってやつだよ」と述べ、クール・モー・ディーもこれが「本当の」のフリースタイルで、「マジにオールドスクールなフリースタイル」だと言っている。クール・モー・ディーはクール・G・ラップの "Men At Work" が「すごく良い例」で「ホンモノ」のフリースタイルだと評しており、さらにラキムの "Lyrics of Fury" も好例としてあげている。
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