初期のタイムマシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:49 UTC 版)
「タイムトラベル」の記事における「初期のタイムマシン」の解説
タイムマシンの使用によるタイムトラベルを描いた最初の作品は、エンリケ・ガスパール・イ・リンバウの1887年の作品『時間遡行機』 El Anacronópete である。この作品では、鋳鉄でできた電気推進のマシンによって、人が時間を逆行してタイムトラベルすることができた。 時間を移動するためのマシンというアイデアは1895年に出版されたH・G・ウェルズの小説『タイム・マシン』により広まった。これは未来へのタイムトラベルものである。これに先行して1888年にウェルズは『時の探検家たち』 en:The Chronic Argonauts と題されたやや知名度の劣る作品を手掛けており、これは過去へのタイムトラベルものであった。タイムマシンのコンセプトが大衆に受け入れられるきっかけとなった本書はしばしば後のタイムトラベルを扱ったあらゆるSF小説に影響を与えた作品と見なされている。 これ以降、科学とフィクションの両面でタイムトラベルの概念が広く知られるようになったが、タイムトラベルが現実に可能であるか否かという問題は依然として未解決のままである。現代物理学においても、過去へのタイムトラベルの方が未来へのタイムトラベルよりも難しいと考えられている(時間はもともと未来へと流れていくものであるため、逆行する方がより不自然な流れとなる)。
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