出版・流通業界の自主規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 01:16 UTC 版)
「成人向け漫画」の記事における「出版・流通業界の自主規制」の解説
出版社の自主規制により、成人向けとして販売する書籍には以下に示されるマーク(以下ゾーニングマーク)が付けられる。これらはもっぱら男性向漫画に貼付される場合が多い。 楕円形で黄色地に黒文字、もしくは黒地に黄色文字で「成年コミック」の表示。主に単行本で用いられる。 黄色地長方形に黒文字で「成年向け雑誌」の表示。主に漫画雑誌で用いられる。 赤地の正方形もしくは円に白色の「18」を書きその上を黒字の「×'」、または道路標識の「車両通行止め」を模した白地に四角や円の赤枠の黒文字で「18」の表示(下段に「未満」の文字が入る場合もある)。成人向け漫画では少なく、主にゲーム雑誌やグラビア写真集などで用いられる。 ゾーニングマーク付き雑誌は、書籍販売店および漫画雑誌専門店での販売が主流となっている。他方、コンビニエンスストア販売規制に合わせて性器描写等の修正を強めた雑誌(『コンビニ誌』)もかつて存在していたが、2019年8月末をもってコンビニでの成人向け雑誌の販売は原則終了した。 販売店側の自主規制としては、販売箇所の分別、販売箇所の販売物の明示、袋がけなど、立読み防止対策および18歳未満の青少年への販売禁止の徹底などが行われている。なお、一部都道府県ではゾーニングマーク付き書籍について区分陳列等の努力義務が条例でも定められている。また成人向け漫画の販売箇所を分別している書店においては、非18禁指定・18禁指定の単行本とも混在して成人向け漫画コーナーに置いている書店(K-BOOKSなど)もあれば、ゾーニングマーク付きの18禁漫画の単行本のみを成人向けフロアに配置し、非18禁指定の単行本は一般向けフロアに配置して取り扱っている書店(コミックとらのあななど)もある。
※この「出版・流通業界の自主規制」の解説は、「成人向け漫画」の解説の一部です。
「出版・流通業界の自主規制」を含む「成人向け漫画」の記事については、「成人向け漫画」の概要を参照ください。
- 出版流通業界の自主規制のページへのリンク