写真の特徴と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 16:39 UTC 版)
共同制作という共同記録の手法を戦前から行なっており、戦後の活動においてもと意識的に共同制作による記録撮影を石津良介らと指導。「共有財産としての記録の活用」を実践。現代のデジタルアーカイブの概念を先取りするような先駆者でもあった。20世紀後半という急進的な開発の進む時代のなか、50年後、100年後の世代のために、消えゆく歴史民俗や遺跡等、郷土に根ざした記録活動を文化財保護の観点からも実践した。 しかし先駆的ドキュメンタリー・プロジェクトであった旭川ダム関連問題の記録等、未発表の作品が多い。そのためか死後20年以上経過する現在も遺作展、もしくは回顧展は開かれておらず、その名と業績も郷土の次世代に伝わっていない。現在、山崎治雄の貴重な銀塩プリントの散逸と記憶の継承が危ぶまれている(1930年代、40年代の日本写真界を支えた石津良介の事例も郷土岡山において山崎と似たような状態にある)。
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