再生ランキンサイクル
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「再生サイクル」の記事における「再生ランキンサイクル」の解説
ランキンサイクルの熱効率を上げるには、タービン入口の蒸気を高温高圧化するのが有効であるが、高圧になるにつれてその効果は鈍くなる。その原因は、ボイラへ給水される低温の水の加熱に多量の熱量が必要とされることにあり、高圧になればなるほど、その比率が増すからである。再生ランキンサイクルでは、この低温の水の加熱をサイクル内でまかなうことにより実質的に削除し、熱効率を大幅に向上させることができる。
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再生ランキンサイクル
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「ランキンサイクル」の記事における「再生ランキンサイクル」の解説
図 8. 再生ランキンサイクルの構成 図 9. 再生ランキンサイクルの T-s 線図 図 8 に示すように、タービンで膨張途中の蒸気の一部を取り出し、ボイラへ入れる水(給水)を加熱する。タービン膨張途中の蒸気を取り出すこと、または取り出した蒸気のことを抽気(英語版)とよび、給水を加熱する装置を給水加熱器とよぶ。一般に廃棄する熱を用いてサイクルの本来の加熱量を軽減する操作を再生とよぶ。ランキンサイクルのタービン途中の抽気の持っている熱は、すべてが捨てる熱ではないが、その大部分は仕事に変換できずに復水器で捨てられる熱である。従ってその抽気の熱をすべてボイラの加熱量に振り返ることができれば、これは再生したことになる。T-s 線図で考えれば、内部でやりくりすることにより図 8 の b→c の低温の水の加熱を削除したことになり、結果的に、サイクルは 1'cd3a41' となったのと等価である。外部から加熱するときの平均温度を上昇させたことになるので、熱効率は大幅に向上する。
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