具体的政策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 05:20 UTC 版)
金融政策の目的とは、信用秩序の維持とマクロ経済の安定である。マクロ経済の安定は、物価の安定と適切な雇用の維持の二つにわけられる。具体的には、一般物価を適当な上昇率に調節しインフレ・デフレを解消することと、非自発的な失業率(非自発的失業)をゼロに近づけることである。金融政策は財政政策とともに、消費・投資などの需要をコントロールする上で重要な役割を担っている。 金融政策とは、国内信用を中央銀行の裁量によって拡大ないし縮小させることであり、国内信用の拡大とは金融緩和であり、縮小とは金融引き締めにほかならない。金融政策の具体的な手段には、公開市場操作と金利操作がある。金融緩和によって、金融緩和→利子率低下→投資・消費の拡大→GDPの増大といったメカニズムが働く。 金融政策の効果の低下を防ぐためには、中央銀行は早期かつ十分に金利を引き下げて、景気を悪化させないようにする必要がある。 不況対策としての金融政策の有効性は、予想実質金利をどれだけ下げるか(ケインズ効果)と実質金利低下による投資・消費をどれだけ増加させるか(資産効果)という二点に大きく依存している。
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