公開拡大の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:18 UTC 版)
「この世界の片隅に (映画)」の記事における「公開拡大の経緯」の解説
公開直前に開催された広島国際映画祭2016でヒロシマ平和映画賞を受賞したが、この時点ではマスメディアで扱われることはほとんどなかった。一方で、公開前の早い時期から試写後の反応で「本年度ナンバー1」との呼び声も上がり、多くの評論家・著名人・アーティスト・クリエーターから高い支持を受けていた。こうして迎えた公開初日には主要劇場で全回が満席となり、上映終了後には拍手が沸き起こった。配給元・東京テアトルの直営館であるテアトル新宿では1か月以上連日満席・立ち見となり(立ち見すら売り切れて札止めになるというあまりないことが続いたという)、同館の過去10年間の週間興収で最高記録を塗り替えた。一方で、地方の劇場ではガラガラのところもあり、宇多丸は作品の評判をきちんと広げる必要があると述べている。 映画.com発表のTwitterつぶやき数ランキングでは公開2週目で3万5000件超(前週比739%)を記録し、8週に渡って1位であった『君の名は。』を上回り首位に立った。本作のSNSの拡散・口コミ効果について、NHKは「SNSによる口コミ効果が爆発的に広がっている作品」と紹介し、シネマトゥデイは「本作の人気の沸騰ぶりは尋常ではない。事前に作品を観た著名人や批評家らが軒並み絶賛してネットに拡散」と分析した。アンケート調査では、鑑賞後に不特定多数へ向けてSNS等に感想を投稿した割合が22.6%となり、他ヒット作の15%前後と比較して高いという結果が出た。
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