全国バンドと東名阪バンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 18:21 UTC 版)
「1800MHz帯」の記事における「全国バンドと東名阪バンド」の解説
上り・下りのそれぞれを日本のどこでも使うことができる全国バンド(1844.9 - 1859.9MHz)と、東京・名古屋・大阪の大都市部に限って使える東名阪バンド(1764.9 - 1784.9MHz、1859.9 - 1879.9MHz)の2種類に分けている。 このうち、全国バンドは新規事業者向けに、東名阪バンドは周波数あたりの利用者数が条件を満たした場合に、新規・既存事業者を問わず段階的に割り当てられた。 全国バンドは、新規参入事業者のイー・モバイル(後にイー・アクセスへの吸収合併などを経て、現在はソフトバンク)とソフトバンク(現在のソフトバンクグループ)傘下のBBモバイル(その後はSBGの孫会社で、ソフトバンクの直接の親会社という位置づけとなっていた。2015年12月にSBGに合併)に割り当てられたが、ソフトバンク(当時)はボーダフォン日本法人を買収したため、免許を返上した。 東名阪バンドは、NTTドコモが大都市部で使用する周波数が逼迫していたことから、防衛省の公共業務用無線システム(1776 - 1849MHz)と一部の周波数を共用する前提で割り当てを受けた。なお、FOMAプラスエリアのような積極的なPRは行っていない。 当初は、全国バンドが5MHz幅3ブロック、東名阪バンドが5MHz幅4ブロックを設定し、前者は新規参入事業者最大2社に1ブロックずつ割り当て、先に250万ユーザに到達した事業者が残る1ブロックを追加割り当てという方針であったが、上述のようにBBモバイルが割り当て周波数帯を返上したため、結果的に空いた2ブロック分を3.9G世代携帯参入の希望事業社に対して、10MHz幅1ブロックとして割り当てを行う方針に転換し、イー・モバイル(当時、現ソフトバンク)が獲得する方向となった。 対して、東名阪バンドは現在、NTTドコモに4ブロック分すべて割り当てられている。このバンドは、2010年11月の割り当て期限までにNTTドコモ、イー・モバイル(当時、現ソフトバンク)とも獲得申請をしていなかったため、最後の1ブロック分は一時保留状態になっていた。
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