先行楽曲からの影響および訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 16:22 UTC 版)
「胸いっぱいの愛を」の記事における「先行楽曲からの影響および訴訟」の解説
1962年、マディ・ウォーターズは、ウィリー・ディクスン作の「You Need Love」を録音した。1966年、イギリスのモッズ・バンド、スモール・フェイセスは、この「You Need Love」を改作して「You Need Loving 」と題して録音し、デビュー・アルバム『Small Faces』に収録した。レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」の歌詞の一部は、ロバート・プラントのお気に入りだったウィリー・ディクスン作の「You Need Love」から採られている。さらにプラントのフレージングは、スモール・フェイセスの「You Need Loving 」におけるスティーヴ・マリオットの歌い方によく似ている。ディクスン作の「You Need Love」との類似に関しては、1985年にディクスン側から訴訟が起こされ、最終的にディクスンに有利な形で法廷外での和解が成立した。一方、スモール・フェイセスには、ディクスン側から訴訟を起こされておらず、「You Need Loving 」の作詞作曲表示は現在もロニー・レーンとスティーヴ・マリオットの2人だけになっている。 ロバート・プラントは、ブルースやソウルの大ファンであり、しばしば愛好する先行楽曲から歌詞を引用して歌っていて、特にライブではそうしたことをよくやっていた。 ペイジのリフはペイジのリフだ。何よりも先に、まずそれがある。そこで僕は考えるわけだ、「さて、何を歌おうか?」。要は、失敬しちゃうわけだ。今は幸い、払うものは払ったけど。当時はどうするか、随分いろいろ話し合った。結局、時間も経っている昔の曲だし、影響されているといっても直接ではないから、ということになった...まあ、捕まるとしても、売れたときのことだ。そういうゲームさ。 —ロバート・プラント
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