借耕牛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 13:27 UTC 版)
借耕牛(かりこうし)とは、田を耕す田起こしおよび代掻きの時期において、犂を引くための家畜を飼育することができない小規模農家が、農繁期のみ山間の畜農家から借りていた農耕牛のこと。 江戸時代中期から昭和時代中期まで、香川県(讃岐国)平野部の米作農家と徳島県(阿波国)山間部の畜農家との間で行われていた相互扶助に近い農業経営上の取引活動とされる。カリコと略されることもあり、これを取りまとめる役目を追う仲介業を兼務する農家や、貸与元の農家の事を「かりこさん」と称していた土地もある。讃岐の農繁期が終わると、米などの穀類をお礼につけて返していた。そのため阿波では米取り牛と呼ばれた。
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