個人の金融資産(こじんのきんゆうしさん)(individual financial assets)
現金や預貯金をはじめ、投資信託、株式や国債・社債などの有価証券といった形で保有するもの全般を指す。土地や家屋などの現物の資産と対比して使われる。
日本銀行が発表した資金循環勘定(速報)によると、2001年度末における個人の金融資産は1417兆円だった。このうち、総額で767兆円に上る現金と預貯金が半分以上の割合を占めている。預貯金については、2002年4月のペイオフ解禁によって預金が全額保護されなくなった「定期性預金」が減少し、「流動性預金」へ移っていることを裏付けた。
また、株価の大幅な下落によって保有する株式の資産価値が目減りする現象も見られる。
総額で見たときの個人の金融資産は、前年に比べて0.1%減少した。2年連続しての減少は初めて。とは言え、これほどの金融資産を個人が保有している国は海外でも珍しく、国債や地方債の発行残高(約700兆円)を楽観させている面がある。
(2002.06.25更新)
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