俳優のオーディション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 10:11 UTC 版)
「オーディション」の記事における「俳優のオーディション」の解説
俳優といっても、分野ごとにオーディションもそれなりに異なっている。 映画やテレビドラマの制作は産業として確立しているので、オーディションのスタイルもそれなりに確立している。配役監督や監督やプロデューサーなどが審査を行う。オーディションでは、モノローグ(独白、独り台詞)が使われることが一般的である。 特定の映画作品の場合、たとえば、制作する予定の作品の設計図にあたる脚本がまずあり、その脚本の中から、その俳優が応募している役柄(キャラクター)がしゃべる予定になっている台詞、その役(キャラクター)の特徴がよく集約されている台詞を数行を抜き出すなどしたものなどが与えられ、ほんの短時間、たとえば十数秒~1分など、特定の役柄(キャラクター)を演ずる。審査員のほうは、応募者の発声法、役(キャラクター)の理解のしかた、外見的印象等々が、その作品および役柄(キャラクター)に適しているか、そうでないかを、その短時間で判断する。たとえば、映画の中でたびたび怪物に遭遇して何度も何度も驚き絶叫するヒロインの役のオーディションなら、応募者に数行の台詞と、たとえば「怪物を見たヒロイン、絶叫する」などというト書きが与えられ、短時間で絶叫する演技を審査員の前で見せる。たとえば議員の役のオーディションなら議員の台詞、傲慢なビジネスマンの役なら傲慢そうなビジネスマンの台詞がほんの数行程度与えられて、与えられた数十秒などの時間でその演技を審査員に見せる。審査員のほうは、多数の応募者たちが次から次へと目の前にやってきては、同一の設定で演技するのを聴き、見て、誰が、自分たちが制作する予定の作品のその役柄(キャラクター)に一番適していたかを判断する。
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