修辞学のアンチテーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 11:34 UTC 版)
「アンチテーゼ」の記事における「修辞学のアンチテーゼ」の解説
修辞学では、アンチテーゼは一般的に対照法、対句法と訳される。言葉・節・文の中で、明白な対照によって、概念の対照を述べることを要件とする修辞技法である。文法的にもパラレルな構造を持っている。 黙っていないといけない時には君は喋り、 喋らないといけない時には君は黙る。 対照法は時には、構造も対照的に交錯することもある。(交錯配列法も参照) 黙っていないといけない時には君は喋る。 君が黙るのは喋らないといけない時。 対照法を豊かに使った作家には、イングランドでは、アレキサンダー・ポープ、サミュエル・ジョンソン、エドワード・ギボンらがいる。顕著な例としては、ジョン・リリーの『ユーフュイーズ』(Euphues)がある。しかし、フランスでは対照法はイングランド以上に一般的に使われた。一方ドイツでは一部の例外を除けばあまり使われなかった。 対照法の最も有名な例は、次のことわざだろう。 Man proposes: God disposes(人が計画し、神が決める) もし言葉が、頭韻法のようにビートが弱まるか、それに似た響きの上にあるのであれば、対照法の効果は増大し、普通の使い方よりも、要点をついた生き生きした表現になる。
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