便所の取付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 05:04 UTC 版)
横須賀線は長距離を運転することから便所設置の要望が高まり、1935年に電車では初めてサロハ46形とサハ48形に便所を取付ける改造を実施することとなり、大井工場で施行された。便所は床下に水タンクを備え、圧縮空気の圧力で揚水する方式が初めて採用され、また、折返し時間が短いため清掃時間が確保できない電車向け便所用の装備として、便所引戸の開閉に連動して自動的に便器を洗浄する方式としたほか、便所床面清掃に使用する水用のコックを装備している。 サロハ46形では仕切りのある車体中央部の三等室側に便所を設置し、定員が91名(うち二等座席40名、三等座席32名)となった。あわせて、便所のない京阪神地区用のサロハ46形と区別するために形式称号をサロハ66形(66001 - 66013)とした。 サハ48形では後位端に便所を設置し、便所対面のロングシートをボックスシートに改めており、定員は124名(うち座席86名)。
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